汚部屋の片付けが進み、不要なモノが処分されたら、次に重要になるのが「収納」です。適切な収納術を身につけることは、リバウンドを防ぎ、きれいな部屋を維持するための鍵となります。まず基本となるのは、「使う場所の近くに収納する」という原則です。例えば、キッチン用品はキッチンに、衣類はクローゼットに、というように、モノを使う場所と収納場所を一致させることで、出し入れの手間が省け、散らかりにくくなります。次に、「カテゴリーごとにまとめる」ことも重要です。同じ種類のモノは、まとめて収納することで、どこに何があるか一目で分かりやすくなります。例えば、文房具はまとめてペン立てや引き出しに、メイク道具はまとめてポーチに収納するなどです。収納グッズを活用するのも有効ですが、いきなりたくさん買い込むのは避けましょう。まずは手持ちのモノを整理・分類し、本当に必要な収納グッズを見極めてから購入することが大切です。引き出しの中を仕切るケースや、デッドスペースを有効活用できる突っ張り棒、壁面収納などが有効です。また、「立てる収納」を意識することで、スペースを有効活用できます。ファイルボックスを使って書類を立てたり、仕切り板を使って洋服を立てて収納したりするなど、工夫次第で収納力は格段に上がります。収納術は、単にモノを隠すことではありません。モノを使いやすく、取り出しやすい状態に保ち、部屋全体を機能的にすることで、日々の生活の質を高めるための重要なスキルなのです。