私は長年喘息に悩まされており、特に夜間の咳や呼吸困難に苦しんでいました。しかし、私の部屋は、まるで物が埋蔵されているかのような「汚部屋」と化しており、喘息の症状が治まらないのは当然だと、どこかで諦めていました。ある日、あまりの苦しさに救急車を呼ぶ事態になり、医師から「部屋の環境を改善しないと、この症状は治りません」と厳しく言われたことをきっかけに、私は汚部屋からの脱出を決意しました。まず、どこから手をつけて良いのか途方に暮れましたが、私は「寝室のベッド周りだけ」という小さな目標から始めることにしました。埃まみれの床に散乱していた衣類や本をゴミ袋に詰める作業は、マスクをしていても咳が止まらず、非常に辛いものでした。しかし、喘息を治したい一心で、少しずつ作業を進めました。埃を拭き、掃除機をかけ、新しいシーツと布団カバーに交換した日、ベッドに入ると、それまで感じたことのない清々しい空気を感じました。その夜は、久しぶりに咳き込むことなく眠ることができ、私は片付けの重要性を身をもって実感しました。それから私は、リビング、キッチンと、少しずつ片付けるエリアを広げていきました。特に意識したのは、ハウスダストとカビの除去です。溜め込んでいた衣類や本は思い切って処分し、通気性を良くするために家具の配置も見直しました。湿気がこもりやすい場所には除湿剤を置き、定期的な換気を心がけました。片付けは決して楽な道のりではありませんでしたが、部屋がきれいになるにつれて、私の喘息の症状も目に見えて改善していきました。夜間の咳はほとんどなくなり、発作を起こす回数も劇的に減りました。今では、きれいになった部屋で深呼吸ができることが、何よりの喜びです。この片付け奮闘記は、私に健康な体だけでなく、生活を立て直す自信も与えてくれました。汚部屋と喘息の悪循環に苦しむ皆さん、どうか諦めないでください。小さな一歩からでも、必ず状況は変わります。