私の部屋は、まさに物が雪崩のように積み上がった「汚部屋」でした。どこから手をつけて良いのか分からず、毎日溜息ばかりの日々。そんな時に見つけたのが、汚部屋脱出をサポートするというスマートフォンアプリでした。半信半疑ながらも、「これに賭けてみよう」と思い、ダウンロードしてみました。アプリを開くと、まず「今日の目標を設定してください」と促されました。私は思い切って「リビングの床のゴミを袋に詰める」という、自分にとってはかなり大きな目標を入力しました。すると、アプリ内のキャラクターが「頑張りましょう!」と応援してくれます。これが、意外とモチベーションに繋がりました。最初は本当に辛かったです。散らかったゴミの中から空のペットボトルや菓子の袋を拾い集めるだけでも、マスクをしていても埃で咳き込みました。タイマー機能を20分に設定し、集中して作業しました。時間が来るとアプリが「休憩しましょう!」と知らせてくれるので、無理なく区切りをつけることができました。初日は、大きなゴミ袋一つ分を捨てるのが精一杯でした。しかし、アプリに「目標達成!」と入力し、記録すると、キャラクターがレベルアップし、バーチャルな部屋が少しだけきれいになったグラフィックが表示されました。この小さな成功体験が、次の日への原動力になったのです。数日後には、ビフォーアフターの写真をアプリに保存する機能を使ってみました。最初はあまりにもひどい部屋に絶望しましたが、少しずつ床が見え始め、物が減っていく様子を写真で比較することで、「私、ちゃんとやれてる!」という自信が湧いてきました。特に役立ったのは、物の要不要を判断するヒント機能です。「一年間使わなかったものは捨てる」という基準は、私のような「いつか使うかも」で物を溜め込んでしまうタイプには非常に有効でした。また、アプリ内の掲示板で、他のユーザーが片付けの悩みを共有したり、成功体験を報告したりしているのを見て、「一人じゃないんだ」と勇気づけられました。私の汚部屋は、まだ完全にきれいになったわけではありませんが、アプリのおかげで着実に改善しています。片付けをゲーム感覚で楽しみながら、目標に向かって一歩ずつ進んでいく。このアプリは、私にとっての強力な片付けパートナーであり、心強い心の支えとなっています。