私が離婚を決意したのは、結婚して五年が経過した頃、リビングの床が完全に雑誌と空き缶で埋め尽くされた日のことでした。最初は少し片付けが苦手な人なのだと思っていましたが、夫の収集癖は次第にエスカレートし、最後には玄関から寝室まで細い獣道のような通路があるだけのゴミ屋敷へと変貌しました。毎日仕事から帰っても、座る場所すらなく、キッチンは異臭を放つ洗い物の山で埋まっていました。何度も話し合いを重ね、一緒に片付けようと提案しましたが、夫は自分の持ち物を一点たりとも捨てることを許さず、私が勝手に捨てれば激しい怒声を浴びせられる日々が続きました。私の精神は限界に達し、不眠と抑うつ状態に陥りました。このままでは自分が壊れてしまうと感じ、私は家を出て弁護士に相談することに決めました。弁護士からは、この不衛生な環境と改善を拒む夫の態度は、十分に離婚理由になると言われ、私は慰謝料の請求も視野に入れて動くことにしました。証拠として、家中を撮影した数百枚の写真と、夫とのやり取りを録音したデータを提出しました。次に、慰謝料請求においては、ゴミ屋敷の状態と精神的苦痛の因果関係を明確にする必要があります。例えば、ゴミが原因で友人を家に呼べず、孤独を感じていたという訴えだけでは弱く、それによって適応障害と診断されたといった、具体的な医学的根拠を提示することが望ましいです。調停の場では、夫は最後まで自分は悪くないと主張していましたが、写真の衝撃は大きく、最終的に性格の不一致という名目ではありつつも、ゴミ屋敷化による精神的苦痛を考慮した内容で離婚が成立しました。慰謝料として支払われた金額は決して多くはありませんでしたが、あの地獄のような環境から解放された喜びは何物にも代えがたいものでした。ゴミ屋敷での生活は、単なる物理的な不快感だけでなく、人間の尊厳を奪うものです。もし同じような状況で悩んでいる方がいるなら、自分の心を守るために早めの決断をすることをお勧めします。
配偶者の溜め込み癖に耐えられずゴミ屋敷を理由に離婚した私の体験談